ダイエットを始めようとした時に、誰しもが一度は考えたことのある「食事制限」。

出来るだけ摂取カロリーを控えて消費カロリーを多くすることで、痩せようと試みたことがある方は多いかと思います。

この理論自体は間違ってはいないのですが、摂取カロリーを低くし過ぎることが、逆に痩せない体へと変化させてしまうということをご存知でしょうか？

このことをきちんと把握せずに、闇雲にカロリー制限をすることは、痩せないばかりではなく、体にとって極めて危険な行為となってしまうのです。

さて、今回のブログのタイトルにある「1200kcal」とはなんのことでしょうか？これは、成人女性の基礎代謝の平均カロリー数のこと。

そして基礎代謝とは、1日の間で生きていくために必要な最低限のカロリー数のことを指します。

人間は自ら活動をしなくても、心臓を動かしたり体温を保ったりと、体は勝手に活動をしてくれているため、自然とカロリーを消費しています。

この生きるために必要な最低限のカロリーである基礎代謝以下のカロリー数の食事をしている状態では、痩せません！

どんな方でも、1日の食事において、自分自身の基礎代謝以上のカロリー摂取をする必要があります。
キレイに痩せるためにも、健康的な体をつくるためにも、これは必ず必要なことだと言えるでしょう。

基礎代謝以下のカロリー摂取で痩せない原因は、いくつか考えられます。

① 体が省エネモードに変換される
例えば、基礎代謝が1200kcalの人が1000kcalの摂取で済ませてしまうと、体は「エネルギー源が1000kcalしか入ってこないから、1000kcalで生きられる体にしなくては！」と判断し、基礎代謝を低下させ、エネルギーを節約するモードに変換してしまいます。

そもそも痩せるためには基礎代謝をアップさせる必要があるのに、これでは本末転倒ですよね。

② 筋肉の減少
少ないカロリー数の食事では、新しい筋肉が作られず、今ある筋肉量をも減少させてしまう可能性が非常に高まります。
食事制限をしたことですぐに体重が落ちた時には、脂肪が燃焼したのではなく、大事な筋肉が削ぎ落とされてしまったと考えて良いでしょう。

③ 脂肪を蓄積しやすくなる
少ないカロリー数の食事をしていると、体の代謝活動が低下するため、脂肪を燃焼しにくい体へと変化していきます。
そして、本来体に必要となるエネルギー源が入ってこない状態で生命を維持するために、脂肪を溜め込みやすい体となる可能性が高まります。

これらのことから、基礎代謝以下の食事をすることが「痩せない原因」をつくり出していることがお分かりいただけたでしょうか。

もちろん食べ過ぎは太る原因になりますし、適切な摂取カロリー数はその人の活動量によっても変わりますが、どんな人にも共通して言えることは、必ず基礎代謝よりも多いカロリー数の食事をする必要があるということ。

食べる量を制限して痩せようとするのではなく、きちんとバランスよく沢山食べて、しっかりと消費＆燃焼できる体づくりをして痩せようと心がけていきましょう！

食事制限ではなく、自分の体に合った食事調整をしていくことが大事です。

美味しく楽しく食べることが、ストレスフリーでキレイに健康的に体を引き締めていくコツです！