アンチエイジングに重要な空腹感
2014年7月1日 | ブログ 美と健康
空腹を感じるタイミングが多いこと、空腹感を持ちながら活動すること、それは私たちの老化に大きく関与してきます。
お腹が空いたら食べたくなるのは当然なのですが、即座に栄養を補わなければ健康上問題あるわけではありません。(疾患がある場合は除きます)
すぐ空腹を満たそうとせず、空腹感を感じながら活動的に動いたりすると、私たちの体はエネルギーをドンドン作らなくちゃと細胞が活性していきます。
空腹をやり過ごしていると空腹感をしばらくは感じなくなり、逆に頭が冴えてくることさえあります。その理由は脳にたくさん存在するミトコンドリアの働きが盛んになり脳の機能が良くなるからなのだろうと思います。
私たちは簡単に空腹を満たす手段に恵まれ過ぎているがゆえ、空腹時に起きる、本来私たちが持っている素晴らしい機能をフル活用できず、とても損をしている気がします。それも、積み重なっていくにつれて、老化に対しての大きなパワーを持つという素晴らしい機能です。
ミトコンドリア、これは全ての細胞に多数存在して、細胞を働かせる為のエネルギーを作り出す、最も重要とも言える器官です。私たちが活力を持ち動けるのも、病気に立ち向かえるのも、もちろん、若々しくいられるかどうかの鍵も握っている存在です。食事や運動、睡眠などの生活習慣により、ミトコンドリアは増殖したり活性したり、逆に不活性になったりします。
このミトコンドリアは、空腹時に最も活性したくさんのエネルギーを作り出します。たくさんのエネルギーを作るということは、脳で言えば集中力、発想力、記憶力が優れる、つまり脳の機能が良くなるということ。現実ミトコンドリアの不活性が認知症と深く関わると言われています。心臓にも多くのミトコンドリアが存在しますので、活性されることにより、全身にたくさんの血液を送り出すことができます。
細胞が活性されるということは、すなわち新陳代謝、免疫力が活発になることで、肌で言えば再生力も高まり美しい肌が生まれるということ。
脂肪を代謝するホルモン分泌も活発になるということ。美しく若々しくなるための必須条件とも言えます。
アンチエイジングと言っても、若い時から考えていくべき問題で、若い時からの生活習慣が後の体質、肌質を作り出します。
ミトコンドリアは背筋、太ももの筋肉にも多く存在しますので、日常から姿勢を良くする意識を持ち、太ももの軽いトレーニングなど取り入れる事も良いです。
空腹が良いと言っても、ミトコンドリアの原料になるのは、バランス良い食事ですから、当然のことながら、きちんとした食事を取ることは必須条件です。きちんと栄養バランスよく食べて腹八分を目指し、できるだけ空腹を感じる時間を持つ習慣が何より大切な事だと思います。また、空腹時の軽めの筋トレはミトコンドリアを増やす効果が高いのです。
ミトコンドリアを増やす身近な食材の例として、トマト、ニラ、ブロッコリースプラウト、ニンニク、スルメイカなどがあります。これも当然のことながら、栄養素は単体では十分に生かされませんから、バランス良く取り入れる事が大切です。また、ミトコンドリアが不活性にならないよう、質の良い睡眠、特に成長ホルモンが出やすいと言われる寝始めの3時間は熟睡する事が大事です。
満腹感を感じるまで食べてしまうことはあまり良いことではないのですが、気にし過ぎてストレスになることはホルモン分泌から見てかえって良くありません。
食べ過ぎた後は調整すればよいだけの事ですし、普段できなければ、できる時に少なめに食べて空腹感を感じるなど、工夫をすればよい事です。
アンチエイジングの真髄は、脳、心臓含む全細胞の活性に他なりません。また、脳がストレスを感じることは身体を不活性の状態にしてしまいまので、ストレスを感じたら早めにリラックスすることも大事なアンチエイジングです。
あらゆる病気の予防、美しく若々しい身体でいるために、ちょっとした意識の積み重ね、日々の生活習慣を大事にしていきたいものです。